低糖質ダイエットで「炭水化物を抜く」が間違っている理由

低糖質ダイエットで「炭水化物を抜けばいい」と考えるのは、半分あってて半分違います。

というのも、炭水化物は
糖質+食物繊維
で出来ているからです。

だから「低糖質ダイエットで炭水化物を(やみくもに)減らせばいい」、という考えはNG。
むしろ、低糖質ダイエット中に積極的に摂りたい栄養素まで減らしてしまうことになりかねません。

大事なのは炭水化物の「内訳」

例えば同じ炭水化物20gでもその内訳が異なれば、意味が変わります。

糖質5g+食物繊維15g
なのか
糖質15g+食物繊維5g
なのか。

前者であればむしろ低糖質ダイエット中は食べた方が良いといえます。
つまり重要なのは“炭水化物そのものの量”ではなく、“炭水化物に含まれる糖質量”なのです。

低糖質ダイエットにおける「糖質」

“低糖質”ダイエットなので、もちろん「糖質」はしっかり減らします。
目安は1日50〜60gほど
減らすとはいえ糖質を全く摂らなければいいというものでもないので、そこは要注意です。

また、どのくらいストイックな糖質制限をするかでも数値は異なるので、上記の目安を参考に自分の身体に合わせた目標値を設定しましよう。

低糖質ダイエットにおける「食物繊維」

低糖質ダイエットでは積極的に摂っておきたいのが「食物繊維」。
便秘対策としても、食事の満足感アップとしても重要です。

おすすめはきのこ・海藻・こんにゃく・大豆など、低糖質かつ食物繊維が豊富な食材。難しい場合は、サプリなども活用して上手に食物繊維を補いましょう。

目安は1日20gほど
食物繊維はダイエットや健康を意識していなくても常に不足しがちな栄養素なので、積極的に摂っていきましょう。

低糖質ダイエットの意外な盲点「水分」

糖質を減らした時に一緒に減りがちなのが実は「水分」
思い出してみてください。お米を炊いたりパスタを茹でたり、糖質が多い食材は水分をたっぷり含ませた状態で食べることが多いですよね。
ということは糖質を減らすと、これらを食べたことで摂っていた水分も減るということです。

食物繊維と同様に、水分不足も便秘になりやすくなります。
ぜひ意識して摂るようにしてください。

炭水化物と上手に付き合おう

低糖質ダイエットは”糖質の量”をコントロールします。
糖質量をコントロールさえできれば、カロリー制限や脂質制限に比べて比較的食事の自由度が高いので、比較的食事を楽しみやすいダイエット方法です。

なので糖質を含んでいるからと炭水化物を“悪”と決めつけず、むしろ程よい距離感で付き合えば、ダイエットや健康づくりの心強い“相棒”になってくれるでしょう。
そもそも三大栄養素であるように、私たちが元気に活動していくうえでは欠かせない貴重なエネルギー源です。

おさらいすると低糖質ダイエットでの「炭水化物」のポイントは3つ。

・糖質を減らす(1日50〜60g)
・食物繊維は増やす(1日20g)
・水分もしっかり摂る

栄養と上手に付き合いながら低糖質ダイエットに取り組んでみてくださいね!